国家試験対策

54回 共通 14、15 理学療法士国家試験 解答と解説

 

 

 

▶︎解答

問14 2

問15 4

▶︎解説

問題文のMRI画像では右前頭葉、側頭葉、頭頂葉の広範囲に渡って病変が確認できるため、右中大脳動脈領域の梗塞と予想できます。

続いて、MRAでも右中大脳動脈の閉塞により血管の描写が薄くなっていることが確認できるので、解答は「中大脳動脈」となります。

中大脳動脈が閉塞することでの主な神経症状は、上肢に強い片麻痺や感覚障害、同名半盲や意識障害があります。
また、左右でも症状が変わり、左側が障害されると失語、失認、失読失書、ゲルストマン症候群、観念失行、観念運動失行などの症状が出現します。右側が障害されると半側空間無視、着衣失行、半側身体失認、相貌失認などが起こります。

脳梗塞の診断でMRIやMRAなどの画像診断はよく使用されるので、CTとセットで覚えておきましょう。

 

脳動脈の灌流領域の図を載せておきます。

問14
1、前大脳動脈の灌流領域は、後頭葉以外の大脳半球内側面(前頭葉、頭頂葉の一部)

2、中大脳動脈の灌流領域は、後頭葉以外の大脳半球外側面(前頭葉・頭頂葉・側頭葉の一部)

3、内頚動脈の閉塞は、側副血行路の発達や閉塞機序によって、無症状から重篤なものまで多彩な症状をきたす。

4、椎骨動脈は、後下小脳動脈と前脊髄動脈に分かれ、灌流領域は後下小脳動脈が延髄外側や小脳半球後下部、中部下部。前脊髄動脈は延髄内側。

5.、脳底動脈の灌流領域は脳幹や小脳で、完全閉塞を起こすと意識障害や四肢麻痺など、重篤になる可能性がある。

 

問15
1、観念失行は、左頭頂葉の角回の障害で起こる。角回が障害されると観念失行だけでなくゲルストマン症候群や失読の症状が起こる。

2、左右失認はゲルストマン症候群の症状の一つである。左頭頂葉の角回の障害で起こる。

3、純粋失読とは、失書を伴わない失読で、後頭葉が障害されると起こる場合がある。

4、病態失認は右頭頂葉で起こる。他にも着衣失行や身体失認、半側空間無視が起こる。

5、観念運動失行は、左の頭頂葉で起こる。観念運動失行のほかにも観念失行やゲルストマン症候群が起こることを覚えておく。

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