国家試験対策

54回 共通 3、4 理学療法士 国家試験 解答と解説

 

 

▶︎解答
問3.  3

問4.  5

 

▶︎解説
問3

1. Oberテストは大腿筋膜張筋や腸脛靭帯の短縮を診るテストです。

肢位:側臥位
検査法:下方の下肢を股関節と膝関節屈曲位にします。上方の下肢を介助で持ち上げ、膝関節屈曲、股関節伸展させ、介助者の手を離します。陽性であれば、下肢が下垂せず股関節が屈曲したりします。

2. Patrickテスト(Fabere徴候)は股関節の炎症や痛みを診るテストです。肢位:背臥位
検査法:検査側の足を反対側の膝にのせ(股関節屈曲・外転・外旋位)、検査側の膝を床方向へ押します。鼠径部に痛みが出れば陽性です。
坐骨神経痛との鑑別として重要な検査です。股関節や周辺の筋腱組織の疾患が疑われます。(変形性股関節症、大腿骨頭壊死、関節リウマチ、強直性脊椎炎、化膿脊椎炎、股関節結核など)

3.SLRテストは椎間板ヘルニアに対する最も重要な疼痛誘発テストです。
肢位:背臥位
検査法:検査する下肢を股関節中間位にし、膝関節伸展位でゆっくり下肢を挙上していきます。挙上途中で坐骨神経に沿った痛みが出れば陽性(ラセーグ徴候)です。健常では挙上70°〜90°までは疼痛を伴わずに挙上可能です。腰部の局所痛があれば椎間板の損傷を疑います。殿部や大腿後面に放散痛がある場合は、椎間板ヘルニアを疑います。膝後面に出るにぶい痛みは筋肉の伸長痛です。

4. Thomasテストは股関節屈曲拘縮を診るテストです。肢位:背臥位
検査法:健側の股関節・膝関節を最大屈曲させます。患側の膝が持ち上がれば陽性です。患側の大腿四頭筋の短縮が疑われます。健側の下肢を屈曲させ腰椎前弯や骨盤前傾などの代償姿勢が矯正されることで、隠された屈曲拘縮を見つけることができます。

5. Thompsonテストはアキレス腱断裂を診るテストです。肢位:腹臥位
検査法:膝屈曲90°で下腿を強くつまむと、正常では足関節底屈運動がみられます。底屈運動がみられなければ、陽性です。

 

問4

1.アキレス腱断裂は、Thompsonテスト陽性の場合に疑われます。

2.膝蓋骨脱臼を疑う単独のテストは知られていません。受傷機転や触診で容易に診断されることが多いです。膝蓋骨内側の痛みや腫れ、膝蓋骨の不安定性や不安感が著明であることで膝蓋骨脱臼を疑います。

3. 大腿筋膜張筋短縮は、Oberテスト陽性の場合に疑われます。

4. 大腿四頭筋短縮は、Thomasテスト陽性の場合に疑われます。

5. ハムストリングス損傷は、SLRテストが陽性の場合に疑われます。

 

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