国家試験対策

55回 専門 14 理学療法士国家試験 解答と解説

 

 

▶︎解答
4

 

▶︎解説

Steinbrocker(スタインブロッカー)の分類について
ステージ分類はリウマチの病期について、クラス分類は機能障害度を表します。

・ステージの分類
ステージⅠ(初期)
①X線上で骨破壊像はない ②骨粗鬆症はあってもよい

ステージⅡ(中等度)
①X線上に軽度の軟骨下骨の破壊を伴う、あるいは伴わない骨粗鬆症がある。軽度の軟骨破壊はあってもよい
②関節運動は制限されてもよいが、関節変形はない
③関節周辺の筋萎縮がある
④結節および腱鞘炎のような関節外軟部組織の病変はあってもよい

ステージⅢ(高度)
①骨粗鬆症のほかにX線学的に軟骨および骨の破壊がある
②亜脱臼、尺側偏位、あるいは過伸展のような関節変形がある。繊維性または骨性強直を伴わない
③強度の筋萎縮がある
④結節および腱鞘炎のような関節外軟部組織の病変はあってもよい

ステージⅣ(末期)
①繊維性あるいは骨性強直がある
②それ以外はステージⅢの基準を満たす

 

・クラス分類
クラスⅠ
日常生活(日常の自分の身の回りの世話、職場での機能性、趣味、スポーツなどの活動性)を普通にこなせる

クラスⅡ:日常の自分の身の回りの世話および職場での機能性は果たせるが、趣味・スポーツなどの活動性は制限される

クラスⅢ:日常の自分の身の回りの世話はできるが、職場での機能性および趣味・スポーツなどの活動性は制限される

クラスⅣ:日常の自分の身の回りの世話、職場での機能性、趣味・スポーツなどの活動性は制限される

本症例はSteinbrocker のステージⅢ、クラス3と表記されていますので、骨破壊が進行し、日常生活以外の活動性に制限が出ている状態です。
関節リウマチ患者に対する日常生活の指導は、関節保護の原則に基づき行われます。関節保護の原則とは、疼痛を増強するものは避けること、安静と活動のバランスを考慮すること、人的・物的な環境を整備することが挙げられます。

1、椅子から立ち上がる際など、手指に体重をかける動作は手指の変形や疼痛を増悪させる恐れがあります。肘や前腕を机に乗せて立ち上がるなどの工夫が必要です。

2、瓶の栓を開けるときは、手掌側を上にして、肘関節屈曲で開けるようにします。

3、洋ばさみは指節関節の変形を助長するので、手掌ではさむ和ばさみを用います。

4、買い物袋は手指に引っ掛けて持つと手指に負担がかかるので、図のように前腕に袋をかけて関節に負担をかけないようにします。

5、椅子座位では、足底全面を接地させて座れるように、座面の高さを上げるなどの工夫が必要です。

 

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