国家試験対策

55回 専門 5,6 理学療法士国家試験 解答と解説

 

 

 

▶︎解答
問5 5

問6 4

▶︎解説

問5
エックス線写真では、左大腿骨頭と頸部の変形を認めます。骨頭核全体が白っぽく写っており、壊死が疑われるため、骨頭の壊死を生じる疾患を選択します。

1、大腿骨頭壊死症とは、外傷や潜函病など壊死の原因が明らかな症候性大腿骨頭壊死症と、明らかな原因のない特発性大腿骨頭壊死症に分類される。
問題文から痛みに繋がるエピソードが明記されておらず、特発性大腿骨頭壊死症は20〜40歳代の男性に多くみられるため、選択肢から外れます。

2、大腿骨頭すべり症とは、思春期(10〜16歳)の成長が盛んな時期に大腿骨近位骨端線で骨端が頸部に対して後下方にすべる疾患です。
男性に多く、両側性があり、肥満体型に多いとされています。

3、単純性股関節炎とは、小児の股関節痛の中で最も多い原因の一つで、通常1〜2週間程度の安静で治癒します。エックス線初見では骨の異常は出現しません。

4、発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)とは、出生時に大腿骨頭が関節包内脱臼している状態で女児に多くみられます。図のエックス線からは股関節脱臼の所見は認められません。

5、Perthes(ペルテス)病は、小児期における大腿骨頭、頸部の阻血性壊死が原因の骨頭・頸部の変形が生じる疾患です。壊死は修復していきますが、修復過程で大腿骨頭の陥没変形、扁平巨大化、頸部短縮などが起こります。
症状は、股関節周囲の疼痛、大腿部〜膝周囲などの関連痛、跛行、開排(股関節屈曲外転)、内旋の可動域制限を認めます。
図のエックス線写真でも大腿骨頭の変形や扁平巨大化が認められ、症状とも合致しているため、Perthes病が正答となります。

 

問6

1、Perthes病は外傷が原因ではなく、骨端核を栄養する外側骨幹動脈の閉塞が壊死の原因と考えられているが、閉塞の原因は解明されていません。

2、Perthes病では開排(股関節屈曲外転)、内旋の可動域制限を認めます。

3、Perthes病は感染症が原因ではなく、骨端核を栄養する外側骨幹動脈の閉塞が壊死の原因と考えられています。

4、Perthes病は性別は5:1で男児に多いとされています。

5、Perthes病の治療の原則は、壊死部が新生骨に置換され修復が完了するまでの間の力学的強度がおちる時期に、いかにして骨頭に圧潰を生じさせることなく将来の骨頭変形による二次性股関節症の発生を防止できるかにあります。

 

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