資産運用をしてますか?
最近は、終身雇用の崩壊だったり、年金だけでは老後の生活が厳しいなどといったニュースをよく目にします
個人で資産を運用し増やしていくという意識が、ますます必要な時代に入ってきたということでしょう
資産運用を考えていく時に、つみたてNISAやiDeCoという言葉を聞いたことがありますか?
つみたてNISAは2018年から夫婦で始めています
つみたてNISAをしている人は人口のたった1%(約100万人)と言われています
なじみ深いとはまだまだ言えない制度ですが、資産運用をする選択肢の1つとして、手軽に利用できる制度です
興味はあるけど、始めかたが分からないという方に向けて、つみたてNISAの始め方についてわかりやすく解説していきます
別記事では、iDeCo(個人型確定拠出年金)について紹介しています
iDeCo(イデコ)確定拠出年金ってなに?概要と始めかたを紹介
目次
つみたてNISAって、なに? 概要を説明
つみたてNISAは2018年にスタートし、少額から長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です
概要については、金融庁が紹介してくれています

つみたてNISAのイメージ

最大で年間40万円、20年間で800万円分の投資が可能です
つみたてNISAは、どんな人におすすめ?
つみたてNISAはどんな人におすすめかというと、こんな人です
・将来のために投資をしたい
・預貯金を今すぐ使う予定はない
・少額から始めてみたい
・リスクはできるだけ低いほうがいい
・どの運用商品を選べばいいか分からない
これに当てはまる方は、つみたてNISを始めたほうがいいでしょう
その理由を1つずつ解説していきます
将来のために投資をしたい
つみたてNISAは、最大20年、最大800万円まで投資ができます
将来安心して生活していくために、今のうちから毎月コツコツと積み立てをしていくことができます
預貯金を今すぐ使う予定はない
銀行口座に眠っているお金はありませんか?
銀行口座の金利は、0.001%程度です。1000万円を預金していても、年間で100円程度にしかなりません
それって、相当もったいないと思いませんか?
今すぐには使わないお金(余剰資金)があるなら、つみたてNISAを利用して投資に回すことで、銀行の金利よりもいい年率で資産を増やすことができるかもしれません
簡単シミュレーションのリンクをもう少し下にのせていますので、参考にどうぞ
少額から始めてみたい
つみたてNISAは、資金の余裕が少ない方でも、少額から始められます
証券会社によりますが、毎月100円からでも積み立てが可能なところもあるので、各証券会社を調べてみましょう
(毎月の積み立て額が少ないと、資産が増えにくいというデメリットがあります)
投資経験がないので、不安
つみたてNISAは、毎月一定額の投資信託(ETF)を定期的に購入するしくみです
購入するタイミングを計る必要がないので、投資初心者でも難しくありません
運用商品の選定も、すでに金融庁が定めた条件をクリアした一定水準以上の投資信託から選ぶので、安心して選ぶことができます
リスクはできるだけ低いほうがいい
ドルコスト平均法といって、投資信託の価格が高いときには買う量が少なくなり、逆に価格が安いときには多く買うことになります
これにより、平均して安く投資信託を買えるという効果が期待できます
不安になるのが、リーマンショックのような事態が起きると大丈夫なのか?という心配です
確かにその時は運用成績が落ち込み、元本割れを起こすこともあるかもしれません
しかし、つみたてNISAの場合は最長20年の運用期間があるので、一時的に損をすることはあっても、長期的に見れば取り戻すことは十分可能な制度です
つみたてNISAとNISAの違いは?
つみたてNISAとNISAの違いを、表でわかりやすく説明します
つみたてNISA | NISA | |
年間投資上限額 | 40万円 | 120万円 |
非課税期間 | 最長20年間 | 最長5年間 |
非課税対象 | 投資から得られる分配金や売却時の利益 | |
対象商品 | 要件をクリアした投資信託 | 株式(国内、海外)、投資信託 |
口座開設期間 | 2037年まで | 2023年まで |
途中引き出し | いつでも可能 | |
保有商品の移行 | 不可 | 可 |
NISAに比べて年間投資上限額は低くなりますが、その分長期的に投資できます
また、対象商品もつみたてNISAのほうが一定要件をクリアした投資信託なので、安心して商品を選ぶことができます
つみたてNISAのメリット
つみたてNISAのメリットを簡単にまとめると、こんな感じです
・少額から投資できる
・投資が簡単にできるので初心者向け
・投資して利益が出た分が非課税で受け取れる
・いつでも引き出しができる
・NISAよりも長期的な投資ができる
投資に絶対はありません。元本割れのリスクも当然あります
つみたてNISA 簡単シミュレーション
以下のページで簡単にシミュレーションできます
5秒でできる! カブドットコム証券 かんたんシミュレーション
仮に毎月3万円を20年間、合計720万円を積み立てするとします
年率3%とすると、最終金額は約980万円(プラス260万円)になり、50万円以上の非課税によるメリットがあります
年率7%とすると、最終金額は約1,500万円(プラス800万円)になり、160万円以上の非課税によるメリットがでます
もちろん、シミュレーション通りにはいかないとは思いますが、やってみる価値は十分あります
つみたてNISAを始めるまでの流れ
つみたてNISAを始めるまでの流れを説明します
今回は、私が利用しているSBI証券で紹介していきます
つみたてNISAを始めるには、SBI証券の証券総合口座と、NISA口座を開設する必要があります
証券口座とは何?銀行口座と何が違うか
証券口座とは、株式などを購入するために必要な口座です
株式などの有価証券を購入するには、取引の仲介役として証券会社を通す必要があります
有価証券を購入するための資金や、購入した有価証券を保管するために必要なのが証券総合口座です
証券口座では、購入した株を保管するだけでなく、現金も預けることができます
預けた現金には、銀行と同じで金利もつきますが、公共料金の引き落としや給与の振込口座としては利用できません
口座の開設手数料や管理手数料は証券会社によって異なります
証券総合口座の開設に必要なもの
・振込先金融機関口座
証券総合口座から出金する際に利用する金融機関口座のことです
・本人確認書類と個人番号記載書類
マイナンバーカードを持っている場合は、マイナンバーカードの両面のコピーで対応できます。
マイナンバー通知カードの場合は、運転免許証や住民基本台帳カードなどの写真付き本人確認書類であればOKです
SBI証券総合口座、つみたてNISA口座の開設の流れ
つみたてNISA口座の開設
こちらのサイトの図がわかりやすいので、引用させてもらいます
SBI証券の証券総合口座は持っていて、つみたてNISA口座は持っていない人
SBI証券ホームページにログイン後、NISA口座開設手続きをします
SBI証券の証券総合口座とつみたてNISA口座の両方を持っていない人
SBI証券 証券総合口座開設ページで必要項目を入力していきます
※入力画面の途中に、「つみたてNISAを申し込む」にチェックを入れることで、同時に申し込みができます
NISA口座を持っていて、つみたてNISA口座へ移行したい人
マイナンバーの提出状況や、口座移行に合わせて金融機関の変更をするかどうかによって、手続き内容が変わりますので、上の図を参考にしてください
NISAとつみたてNISAは併用できないので注意
つみたてNISA口座の仮開設
上の手順が終われば、口座の仮開設完了の通知が登録メールアドレスに届きます
つみたてNISA口座の開設完了
SBI証券が税務署につみたてNISA口座開設の申請を行います
税務署が申請を承認すれば、つみたてNISA口座の開設は完了です。
つみたてNISAで積立設定
口座開設まで終えたら、対象ファンドの買い付けを行います
対象ファンドの買い付け方法を以下に紹介しています
また、SBI証券の人気商品を最後にのせていますので、参考にどうぞ
つみたてNISAで対象ファンドの買い付け
対象ファンドの買い付け
つみたてNISA対象ファンドの中から、自分が買い付けたいファンドを選び、「つみたてNISA買付」タブをクリックします
つみたてNISA専用管理画面にファンドが追加されます
積立金額の設定
追加されたファンドについて「毎日、毎週、毎月」の3つのどのコースにするのかを選び、いくら積み立てるのかを設定します。
目論見書(目論見書補完書面を含む)を確認
目論見書とは、投資判断に関わる重要事項説明書のようなものです。
買い付け予定のファンドの目論見書をクリックすると、次に進むことができます
設定内容を確認して完了
設定した内容を確認します「ファンド」「コース」「設定金額」などをもう一度確認しましょう
確認してOKなら、確定ボタンを押せば完了です
SBI証券のつみたてNISA 人気商品ランキング
気になるのが、商品選択です
2019年5月時点で、SBI証券が発表しているつみたてNISAの
・月間積立設定金額
・月間積立設定件数
それぞれのランキングを1位〜5位までを紹介します
SBI証券のつみたてNISA月間積立設定金額
1位
ニッセイ-〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国株式インデックスファンド
2位
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
3位
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
4位
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
5位
楽天-楽天・全米株式インデックス・ファンド
SBI証券のつみたてNISA月間積立設定件数
1位
ニッセイ-〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国株式インデックスファンド
2位
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
3位
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
4位
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
5位
楽天-楽天・全米株式インデックス・ファンド
月間積立設定金額、月間積立設定件数ともに、1位〜5位までは同じ顔ぶれになっています
人気なのは、ニッセイ外国株式インデックスファンドと、eMAXIS Slimシリーズです
私もこの上位を中心に積立をしており、主に先進国の株式に積立をしています
以上、つみたてNISAの始めかたの解説をしました